昨日の事である。
お昼時に杖をつかれたご夫婦がゆっくりとした歩みで店に入ってこられた。
弊店でのランチをご希望との事だった。
足がおわるそうだったので、１階の工房に１番近いお席にご案内。
注文をお伺いすると
干し鱈コロッケランチとお飲み物だった。
そして
「今日は私たちの結婚５０周年なんですよ。」と
白ひげをさわりながらニコニコにておっしゃられた。
「おめでとうございます！！！」
「あっと言う間だったわよ」と奥さま。
「去年は２人とも大病したんだけれど
ようやく散歩できるようになったので、ここまできたのよ。」
パウロはランチのデザートのプレートに“５０年おめでとうございます！”とチョコクリームで書いた。
お２人はたいそう喜んでくださいました。
そして他のお客様にも耳打ちした。
「あちらのお客様、結婚５０周年だそうです。お祝いのお声掛けをよろしくお願いいたします！」
すると他のお客様も「素晴らしいですね。おめでとうございます！」
と５０年カップルにお祝いの言葉をかけてくださった。
なんかうちの店の中がいい空気で満たされた。
ちょっと目の奥が熱くなった。
お互いに相手をおもいあっていることが
よくよくわかる言葉がけや、行動のご夫婦。
こういうお客さまがきてくれはる、我がカステラ ド パウロはほんまに幸せな店です。
