このたびカステラ ド パウロは、ポルトガル菓子の真髄ともいえる修道院生まれの菓子をセレクトし、オーナーシェフ Paulo Duarte の手により再現しました。まだまだ日本に知られておらず、本来はポルトガルの各地方でしか食べることができないポルトガルの修道院菓子は、当店が長年お届けしたかった、とびっきりの品です。ぜひともご賞味ください。
Pasteis de Tentúgal
卵黄クリームを包んで焼き上げたサクサクのパイ菓子。小麦粉と水を練り、紙のように薄くのばした生地を何層にも重ね、ポルトガルの伝統的な卵黄クリームである「ドース デ オヴォシュ」を包み込んで焼いています。
賞味期限:4日 |
Castanhas de Ovos
栗の形をした小さな甘い幸せ。中北部ヴィゼウのサンベント修道院の修道女が作り始めた、卵黄と砂糖のみで作った菓子です。ポルトガル人の人生におけるハレの日、結婚式や洗礼式に必ず登場する小さな黄金色の菓子です。
賞味期限:7日 |
Lérias dAmarante
アーモンドの旨みがぎっしり詰まった、ポルトガル北部アマランテにあるサンタ・クララ修道の秘伝レシピ。主な材料はアーモンド、三温糖、小麦粉、水。伝統菓子の中では珍しく卵や油脂を全く使用しないビスケットです。
賞味期限:15日 |
Pasteis de grão
素朴さが魅力!愛らしいひよこ豆のタルト。アレンテージョ地方の街モンフォルテに存在した、ボン・ジュズ―シュ修道院で作られていた小さなタルト。豆を煮て裏ごしする際には、薄皮がまじらないように手回しの裏ごし器を使っています。ひと手間をかけることがシンプルな素材の美味しさを引き出す秘訣です。
賞味期限:12日 |
Pasteis de feijão
口中に広がる 白インゲン豆の至福!じっくりと炊いた白インゲン豆を裏ごしし、アーモンドプードルとシロップ、そしてたっぷりの卵黄を加えてゆっくりと煮詰めたフィリングは、まるで和菓子の餡のような懐かしい味わい。パリッと薄いタルトレットと一緒に、口中に広がる白インゲンの上品な甘みをお楽しみください。
賞味期限:12日 |
Rebuçados de Ovos
黄金色にきらめく食べる宝石。ポルトガル菓子に不可欠な卵黄クリームのドース・デ・オヴォシュを1日煮詰めて小さく丸め、ひとつひとつ丁寧に飴がけをしています。カリッとした外側の飴の歯触りに続いて、ねっとりとした卵黄クリームが広がる食感が絶妙で、一度食べたら忘れられない味わいです。
賞味期限:14日 |
Queijada
【秋冬限定販売商品】
チーズから手作りしています! ミルキーな生地がぎっしりと詰まったプチ・チーズタルトです。カステラ ド パウロでは、ほんの少しレモン汁を加えて、ミルキーな優しい味わいのケイジャーダに仕上げました。
賞味期限:3日 |
Maminhas
【秋冬限定販売商品】
“若き修道女のおっぱい”と言う名のお菓子。名前の由来どおり、赤ちゃんが生まれて初めて口に含むもののように、柔らかな食感が特徴です。初めての食感の美味しさを、ぜひ味ってみてください!
賞味期限:3日 |
Dom Rodrigo
【秋冬限定販売商品】
アーモンドと鶏卵素麺の甘い融合。宝石箱のように可愛い南部アルガルヴェ地方を代表する修道院菓子です。カラフルなアルミ箔に包まれているこの菓子は、見ているだけで楽しく、テーブルも華やかになります。
賞味期限:5日 |
オンラインストアにて
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ポルトガル菓子は、
黄身がもったいないから生まれた?!
卵黄と砂糖をふんだんに使ったポルトガルの伝統菓子のルーツは、修道院にあるといわれています。当時はとっても貴重だった卵と砂糖ですが、養鶏や養蜂が行われていたり、修道女になる人が持参金として鶏と卵を持ち込む風習があったりと、修道院では比較的容易に手に入れることができたそうです。
また当時の修道院では、ワインの澱を取り除いたり、僧服やシーツの糊付けのために大量の卵白が使われていました。残った卵黄を活用しようと、甘味料と組み合わせた菓子作りの文化が修道院で育っていったというのが、ポルトガル菓子の発祥といわれています。
ドゥシェーズシュ Ducheses
ポルトガルの菓子店でよくみかけるシュー菓子。カスタードクリームと生クリームを絞り、鶏卵そうめんを飾りつけたもの。
献上菓子から庶民の菓子へ
中世の時代ポルトガルの修道院は、王族や貴族が国内を旅する際の宿泊施設としての役割も果たしていました。そのため、どこの修道院でも高貴な人のもてなしの質の向上に努めていたそうです。つまりポルトガル菓子は、修道院の「もったいない事情」から生まれ、献上菓子として洗練されていったという訳なのです。
そんな修道院菓子が一般に広まるようになったのは、1834年にドン・ぺドロ王が発した修道院廃止令に端を発します。修道院に権力が集中することを恐れた王のこの勅令により、ポルトガルの修道士や修道女は生活の場と仕事を失い、貴族に仕えたり菓子作りを教えたりすることで生活の糧を得るようになります。そのようにして特権階級のものだったお菓子が広く人々に知られることになり、今日ポルトガルの各地で伝統菓子として根付くことになっていったのです。
ポルトガルに
思いを馳せながら
現在もポルトガルでは手間暇のかかる修道院生まれの伝統菓子は、ドーセイラ(菓子を作る女性)とよばれる女性たちによって作り続けられています。
カステラ ド パウロがお届けするそんな修道院菓子は、オーナーシェフが真心を込めてつくるこだわりの味。コーヒーや紅茶・お抹茶のお供として、ポルトガルの伝統に思いを馳せながら召し上がっていただけたら幸いです。
中北部アロウカの大きな長方形のパォンデローを切る準備をするドーセイラ。