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新宿タカシマヤのパォンデロー作りでみたパウロの菓子職人魂

毎月1回、京都から東京の新宿タカシマヤさんへ
ポルトガル菓子2種(アソーレス諸島サンミギエル島の伝統フルーツケーキとポルトガル北部ミーニョ地方のパォンデロー)を発送しております。
うちの店やオンラインショップで出しているものと
全く同じじゃないんです、パォンデローは。
まず、卵が美山の平飼いのブランド卵の「美卵」を使用(あの世界1レストラン“ノーマ”が京都で期間限定で開業していたときに使っていたのと同じ卵)。お砂糖は種子島産の粗糖を使用。
原材料が普段のパォンデロー作りと変わるので
卵の泡立てや焼き時間にも影響を及ぼす。
また、ミーニョ地方特有のパォンデロー型は素焼きである。
ポルトガルから持ってきた型と日本で作ってもらった型がある。
でもすべてが手作りなので
型の厚みなどが違うのですよ。
つまり、焼き時間が変わるということです。
そしてオーブン窯に入れられるのは同時に6個のみ。
オーブン窯もその内部の位置により
熱の強弱がある。つまりクセがあるということです。
今回は
最初から
最後まで
パウロの作業ぶりを動画にとっておりました。
無駄のない動き。
工夫された作業工程。
それぞれの型や窯の性質やクセを知り、
戸惑うことなく
菓子作りと向き合う。
パウロには絶対に言わないし、言えない。
「すごいな、この人。かなわへん。」と思っている。
どんな仕事だって
真剣に向き合う。
追及する。
自分に負けない。
妥協しない。
パウロはほんもんの菓子職人魂を持つ男なのであります。
新宿タカシマヤさんでパォンデローを購入されたお客様、
是非是非、手でちぎってお召し上がりくださいね。
徹子さんも手でたっぷりとちぎってお召し上がりくださいました。(12/9 放映 世界ふしぎ発見)
このパォンデローはもともと教会へのお供え物として
宗教からうまれたお菓子。
感謝の気持ちや、祈りや願いを込めて焼かれたお菓子。
500年も継続して作られたお菓子。
すごいね。
すごいね。
すごいわ。

そのまま日本に残すべきお菓子だと
考えております。