落ち着いて
ポルトガル伝統菓子を作りたい。
1人でお菓子と向き合いたい。
店が休みの日
工房へ入る。
銅鍋に水とグラニュー糖を入れ煮立てる。
少しの水で溶いた卵液を少し入れる。
シロップの表面に石鹸の泡みたいなぷくぷくが現れる。
この泡の上に
3回裏こしした卵黄を
フニルと呼ばれるじょうろに入れて
泡の上で弧を描きながら卵黄をたらしていく。
片手はフニル、もう片方の手でガス火の調整。火を弱めたり強めたり。
そして煮えて糸状になった卵黄を冷水にとる。
水をきる。
黄金色のふわふわの卵黄の糸が出来上がる。
この作業は楽しいし
心が落ち着く。
集中できる。
ふと思った。
「ちらし寿司の上に飾ってもきれいだし美味しそうにみえるんじゃないか」と。
なんでポルトガルのお菓子って
日本の食と相性がいいんだろう。
1584年9月14日-18日の間に
天正遣欧少年使節が食べたであろう
修道院のお菓子
ティボルナを
作った。