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本物の手作りアイスクリームの証拠は?

この世には過大広告や偽広告が溢れかえっている。
情報がありすぎて何が正しいのかわからなくなってくる。

実は我がポルトガル菓子店Castella do Pauloでは、全てのお菓子が手作り。もちろんランチにお出ししているパンもおかずも、全て、全てであります。
しかし、そんな事は私たちの間では当たり前すぎて、あえてお客様に言わなかったのです。
でも言わないと伝わりませんよねー。
しかも今はどこのお菓子屋さんでも下請けに作らせて、最後のパッケージをつけるところだけ自社でやるところがほとんどだときいております。
でもいちいち「手作りです1」「本物の味です!」って言うのも嫌やなぁ野暮やなぁという考え方、捨てました。
「私たちはそこの工房で店で出している全部のお菓子を作っているんですよ。」(やたら「本物」とか「手作り」というものに限って嘘が多いというデータがあるそうです。)と言うことにしました。

アイスクリームも作っておりますが
「手作りを証明するために動画をとってSNSにアップしよう!」と携帯電話でビデオ撮りを始めたら
ボールから冷えたステンレスのバットにアイスクリームを移す時に上手く入れられずバットの周りが汚れちゃいました。
もー、この動画はボツやん。

なんかこれってさ、事件が起きた時の無実を証明するのと同じみたいに思えた。

もともと私がアイスクリームを作るようになったのは
小学生の頃、京都のイノダコーヒーの本店に家族で行っていた。
その時は両親はコーヒーで私はレモンアイスクリーム。そこで銀のお皿?で出してもらうレモンアイスが大好きだった。
それからアイスクリームを自分で作ってみたくて
雑誌ミセス(なんと小学生の愛読書が婦人雑誌だったのです。)に載っていたフランスの氷菓パルフェの作り方をみて作ったのが1番最初(記憶に間違いがなければ東京の「ピエール」というお菓子屋さんのシェフの連載だったと思います。)。

ポルトガルでも自宅で作って、アパートの下の食糧品店で売ってもらったりもしたもんです。
だからお客さまにお出しするアイスクリームを業者さんからは買わない。ずーっと大切にしてきた味だから。

ただお持ち帰りアイスクリームのコーンはね、ポルトガルの北東部のカネロインシュという伝統菓子を元に焼いております。

ま、とにかく試してみてください。