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夏季休業

我がポルトガル菓子店カステラ ド パウロでは毎年有給休暇をスタッフさん全員にとってもらうために店の6月下旬から7月中旬まで夏季休業期間をもうけております。
この時期に私とパウロも毎年ポルトガルで伝統菓子やパンを習いに戻るのですが、昨年につづき今年もなし。もう酸欠状態になりそう。息子や孫の暮らすイギリスにも行けておりません。
あぁーーーくるしいーーーーー。息が詰まるーーーーーーー。
でも日本を知るチャンスではある。
この夏、以前からパウロが知りたがっていた岐阜県恵那市岩村にある松浦軒のカステラ作りを見学させてもらえることになりました。岩村のカステラも根っこは長崎。でも長崎カステラのように大きく焼いて切り分けるのではなくパウンドケーキ型?に似た型に紙を敷いて焼く。ポルトガルの北部でも素焼きのパウンドケーキ型?に紙を敷き生地を流し焼く。そして焼けたパォンデローに濃いシロップ塗って完成のボりニョールとよばれているパォンデロー。カタチ的には日本のカステラに似たパォンデローであります。
いづれにせよ、自分の目で作る工程をみられることは楽しいにつきます。
ワクワクしております。
商売人の毎日は雇い入れているスタッフの身を守り、会社をつぶさないようにお金の心配ばかり。(「お金がない。どうしよー、どうしよー。」とブツブツ言いながらの毎日は嫌なもんだ。でも口に出さないともっと不安になる。最近の私はブツブツの独り言多過ぎ。)
そんな中、お菓子に触れ合えることは楽しい以外のなにものでもない。一瞬だけでも現実逃避してお菓子の歴史や文化に触れるのは心を豊かにし、私の自律神経をととのえてくれる。
あぁー、楽しみ!