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ドキドキ東京

東京 渋谷のスクランブルスクエア1階の
c7h8n4o2(チョコガカリ)さんという
チョコレートのセレクトショップさんで
ポルトガル各地のビスケットがぎっしりと詰まった
缶ビスケットを販売してくださる。

段ボールに1缶、1缶を
乾いた布で拭きながら詰めていく。

慎重に、丁寧に。

お菓子を擬人化するクセのある私は
缶ビスケットに向かって話しかけた。

(智子)
「あんたら東京の渋谷へ行くんやで。
 ええ子にしてなあかんで。
 へんな人に声をかけられても
 ついて行ったらあかんで。
 ええ人に食べてもろて、
 喜んでもらうんやで。
 気いつけてな。」

(缶ビスケットたち)
「ママ、心配せんでも大丈夫やで。
 私ら一人じゃないし、
 渋谷のお店のママもええ人やから。
 東京の人に喜んでもらえるように
 ええ子にしてるし。
 ほないってきます!」

本当に目の奥が熱くなる。

ポルトガルでもそうだった。

工房からイタリヤやドイツに
カステラを送っていた。

無事についてくれることを
祈っていた。

運送会社や郵便が結構いい加減で、
トラブルも時々起っていたから。

そういえばこの6月末に
ポルトガルから日本へ
暑中見舞いを送ったのだが、
いまだに誰一人受け取っていない。

ゆうパックさんが集荷にきたら、
段ボールの頭をなでてから
お見送りをしよう。

さ、カステラ ド パウロの
東京物語はじまり、はじまり。

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