本日は定休日。
人生で初めて男性にナンパをした日となりました。
朝一で病院で診察をすませ
早めのお昼ご飯を
金閣寺の1つ手前のバス停「わら天神前」の
そば酒房 いちい さんへ。
外で3人待ち。
パウロが先に店に入ってカウンターで待ってくれておりました。
前菜に鴨ロースのソテーを食べて
お蕎麦と野菜天丼を注文。(だって採血だったから朝も食べていなかったから)
カウンターごしに
天ぷらをあげているシェフと日本の国力低下をどうしたら食い止められるかなどの話をしておりましたら。
私のお隣のお隣に一人の男性が着席された。
常連さんだが久しぶりにこられたみたいだ。
「外から覗いているんだけど、いつも行列ができているから、なかなか入れなくて。でもいいことだよね。お店が繁盛することは。今日は嬉しいよ。入れたよ。」
「蕎麦をせいろで大盛をお願いします。」と注文をされた。
その方は
私の天丼をちらりとみて
「今からでも注文を変更できますか。
天丼をつけてください。今日は暑いから冷たいお蕎麦を、と思ったけれど 大将が目の前で天ぷらあげているのをみたら誘惑に勝てなくなりましたよ。」
とニコニコしながら言われた。
お茶をいれてくれるアルバイトの女性にも
「頑張っているね。いつも外から君の働く後ろ姿はみているんだよ。」
と声がげされた。
そして事あるごとに
「ありがとう」を連発されていた。
そしてお会計のさいに
「大将、本当に来るたびに美味しくなっているね。ご馳走様。ありがとう」
と言われた。
な、なんだこの人は。
何者なんだ。
他者に対する声掛けが素晴らしすぎるではないか。
「パウロ、あなたはここでまだ蕎麦の実のクレームブリュレを食べておいて。
私、あのお客様を追いかけるし。お会計よろしくね。」
私はシェフに
「ごめんなさい、用事があるので先に出まーす!ありがとうございます。大満足」
と、言って慌てて店を出た。
私はその男性に
「すみません!」と
声をかけた。
「あのー、私、北野天満宮のすぐ横でポルトガル菓子店を営んでおりますものです。」
名刺を彼の前に差し出した。
「先ほどの櫟さんの店内でのお声がげ、素晴らしかったです。一言一言に愛があるというか、お人柄がでている温かなものがありました。
よいお言葉を聞かせていただきありがとうございます。よろしければ貴方さまのお名前をおきかせください。」
男性はビックリされた様子で
「わー、初めてナンパされました。僕は**大学で教鞭をとっている**です。**大学**で検索していただいたらでてきますから。
またお店におうかがいしますね。」
とニコニコしながら答えてくださった。
私は彼に手をふりながら
「ではまたーーーー!ありがとうございましたー!」
と見送った。(気持ちは胸の前で両手を合わせて合掌)
店から出てきたパウロに向かって
思わず
「人生初のナンパをこの歳でしてしもたー」
と告白した。
するとパウロはこう言った。
「はぁー、何回でもやってそう。全く驚きません。」